今日から全英オープンのはずが、、、中止。

2020年6月29日~7月12日で予定されていたウィンブルドンテニス選手権もコロナウィルス感染症の影響で中止となりました。ウィンブルドンテニス選手権はロンドン近郊ウィンブルドン地区で毎年6月下旬から7月中旬にかけての2週間で行われます。

ウィンブルドンの会場へはロンドン市内から地下鉄ディストリクト・ライン(緑色の線)で約35~40分、ただし最寄り駅はウィンブルドン駅ではなく、サウスフィールズ(South Fields)駅。サウスフィールズは普段はこじんまりとした町ですが、テニストーナメントの2週間は別の町に変身し、あちこちにお化粧が施されます。

サウスフィールズ駅構内はホーム、椅子、階段、至る所にウィンブルドン大会のロゴや広告がが貼られ、メインのバス通りの街灯には花が飾られ、民家の一角には企業の仮設ブースや誰が住人によるホットドックや飲み物を売る屋台が設けられ、近所の民家は選手の滞在先として貸し出され、スペースに余裕のある家は1台6000円くらいで観戦客のための仮設駐車場としてお小遣いを稼ぎます。

トーナメント会場のローンテニスクラブ自体、テニスコートは1年のうち大会2週間しか使われないようですし、特別感が半端じゃありません。

テニス観戦はもちろんですが、皆が名物ストロベリー&クリームを食べ、英国起源のカクテル、ピムスを飲み、おしゃべりする社交の場でもあり、皆で特別な2週間を楽しみます。テニス好きでなくてもこのお祭りのような雰囲気は一度は味わいたいものです。

もちろん大会終了後はサウスフィールズ元の静かな町に戻り、あの2週間は夢だったのかと錯覚するくらいの落差です。早くコロナが終息し、来年には再び特別な2週間が来ることを願っています。 (スタッフ)

普段は無い椅子カバー、大会スポンサーの広告、緑の絨毯
街灯に取り付けられた大会カラーの旗と花
大会開催期間の駅、片方のシャッターを下ろし入場規制
普段、通勤時間以外は閑散としている駅